事例:iPhoneが水没してしまった 水没修理の事例

 

電匠工房にて水没修理をさせて頂いた事例をご紹介します。

お客様より「iPhone 5Sを水没させてしまった」とご連絡を頂きました。

水没蓋空け状況をお聞きすると、水没後、画面は表示し、操作できていたものの、使っている間に「通信ができなくなる等」の異常な症状が出てきたとのことでした。

このまま使用を続けると動作しなくなることが懸念されるため、早急に弊社にお持ちいただき、対策を実施させて頂きたいとご提案いたしました。しかし、残念ながらお客様のご都合が悪く、お問合せ頂いた翌日夕方にならないと来店頂けないとのことでした。

そこで、ご来店頂くまでの間、iPhoneの電源はOFF、ACアダプタによる充電やPCへの接続はしない等、水没時の注意点をいくつかお知らせし、ご来店頂くことにしました。加えて、水没からかなりの時間が経過してしまうため、最悪の場合、復旧できない可能性があることもお伝えいたしました。

 

翌日夕方、お約束通りご来店頂き、早速水没したiPhone 5sを拝見させて頂きました。

水没液晶部分蓋を開けて内部を見ると、水没から3日経過しているにも関わらず、内部の各所には水滴が多く残っていました。写真上は、画面を開けた時の様子です。バッテリーや液晶背面、スピーカー部分など各所に水滴が残っているのがおわかり頂けると思います。写真中は液晶画面背面、写真下はプロセッサーボード部分の水滴です。
各部品の表面だけでもこのような状態ですから、シールドなどで隠されている基板の内側には水没プロセッサーさらに多くの水滴が残っていると思われます。

そこで、これら表面の水滴を拭き取った上で、基板や小さな部品の隙間に入った水分を、揮発性のある専用洗浄液を用いて加振置換を行い、その後、残っている洗浄液を乾燥機にて常温乾燥させました。

そして、プロセッサーボードやマイク、カメラなどの部品や、各部品を接続するコネクタ部分などに水滴等がついていないこと、ショート痕などがないこと等を確認した上で、仮組を行い、弊社所有バッテリーを接続いたしました。今回は状態が良かったこともあり、そのまま無事に起動、動作いたしました。

場合によっては、水没により液晶や他の部品が損傷、部分的に動作しないケースもあるのですが、今回は液晶やタッチセンサなどの主要部品は、そのまま動作したため、使用可能と判断いたしました。ただ、水没したバッテリーの使用は避けた方がいいため、バッテリーのみ新品に交換させて頂き、修理が完了いたしました。

修理の際、お客様にお聞きしたのですが、iPhoneを落とした水が綺麗だったこと、水没時にすぐに引き上げたこと等が無事復旧につながったと思われます。

なお、お客様はアップルケアにご加入されていたのですが、本体に大切な想い出があったため「本体交換したくなかった」、また「データを消したくなかった」との理由から弊社をお選び頂いたとのことでした。ご利用誠にありがとうございました。


もし、iPhoneを水没させてしまった場合には、iPhoneの電源を切った上で、速やかに対処されることをおすすめします(※)。

※iPhoneは、電源を切った場合でも、内部には微弱な電流が流れています。このため、内部に残っている水により回路がショートしたり、内部コネクタ部分など電極の腐食が進むことがあります。結果、最初は動作していても徐々に動作しなくなるケースもあり、水没の場合は、動作の可否にかかわらず、早急な対処が必要です。弊社実績でも、水没してから時間が経過するほど復旧の可能性が低くなっています。

このエントリーをはてなブックマークに追加